そして輝くトランポリン

健康と美容

 こんにちは。ちょっと…暑すぎません? もう生きてるだけで精一杯。
 と言いつつ、今夏はなんだか乗り切れそうな気がしています。それは、自分に合う運動を見つけたから。

 わたしはもともと暑さに弱く、夏カゼ皮膚炎どうき息切れめまい不機嫌とまさに不調のデパートと化すため、8月はお料理レッスンも夏休みにしています。では他の季節はフル稼働かといえば、春秋は花粉症が年々悪化し、冬は機嫌はいいけど寒くて体が動かない。
 特に50の声を聞いてからは、更年期もあるのか、体も気持ちも停滞気味で夫に八つ当たりしちゃったりねぇ…と飲んでぐちぐちボヤいていたら、いつも元気でスレンダー、はつらつスーパーポジティブな友人が言いました。
「重い!あなた重いのよ。ね、運を動かすと書いて運動。定期的にカラダ動かさないと、何でも澱んでどんどん重くなっちゃうよ」。
ほう、上手いこと言うな〜と感心しきり。わたしも彼女のように身も心もスッキリしたいと、重い腰(比喩ではなく)を上げたものの。

 ランニングは3日で行かなくなり、ホットヨガのトライアルはのぼせて途中退室、人気のボディワークは美女たちのおしゃれウェア品評会のようでいたたまれなくなり、ならばとパーソナルジムをハシゴして相性の良いトレーナー(褒め上手)に出会えたと思うも、その人の転勤を潮に休会。他にもいくつか試したのに、どうにも続きません。
 本音は、疲れるとわかっているのに行くのが面倒だし、怠け心に鞭打って行けども、そもそもの運動能力が低いのでできることが極端に少なく「つまんない…早く終わらないかな」とまで思ったり。
 婚活とかマッチングが噛み合わないってこんな感じ? 行くのが楽しみになるようなところってないのかなぁと、思い立ってから3年くらい悶々としていました。

 ところがこの5月、よく食事に行く仲間たちが、みんなで紹介キャンペーンを使ってトランポリンを始めたと言うのです。じつはお料理レッスンのメンバーにも、コロナ禍に太ってしまい、トランポリンに毎朝通って6キロ痩せたという方がいましたが、「トランポリン」という語調の印象のためか、奇抜なサーカスのような画しか浮かばず、運動嫌いの自分には縁遠いものと思っていました。
 ところが運動能力もまちまちな仲間たちが、とにかく楽しいと言うので、それほど期待せずにひょいと。

 スタジオに入ると、家庭用のクッションタイプとは違い、脚のついたφ1mほどの円形トランポリンがぎっしりと、20台以上並んでいます。複数いるインストラクターのレベル別のクラスを、トランポリン位置まで指定してweb予約するシステム。
 クラスが始まると照明が暗くなりミラーボールが回り、爆音で洋楽が流れる中、最前列のインストラクターが英語混じりに飛ばす(インカムで叫んだり煽ったりする)指示に合わせ、跳んだりステップを踏んだりする45分。 
 跳ぶと言ってもビヨーンと跳び上がるのではなく、腹筋を使って踵を押し込む感じ。速くてついていけないステップがあっても、暗いので目立ちません。飲み干した500mlの水はもれなく汗に変わり、全身ずぶ濡れで爽快の一言。
 客層はかなり年配から若者まで、ウェアもまちまちで気楽。ロッカールームやシャワーもきれい、基本料金がお手頃なのも魅力で、トライアル後すぐに入会しました。

 でも、続くのかな… と危惧しながら2ヶ月以上が経った今。自宅とスタジオどちらからも近いので、明日はどこに組み込めるかな?とスケジュールとにらめっこ。
 遅れ気味だったジャンプやステップができるようになると1日機嫌良く過ごせるし、スタイルがよくノリノリの若きインストラクターを見るだけで元気がもらえます。
 何より〝時間の質〟が変わりました。他のことを考えず必死に跳んで、最後の曲になると「あれ、もう終わっちゃうの?」と残念に思うほど。45分集中してやり切ったという満足感があると、尺度ができるのか、ふだんの暮らしでも「この作業⚪︎分で終わらせよう」と考えるようになり、ダラダラしなくなりました。
 もちろん脚が疲れたり筋肉痛になったりもしますが、ここ数年どこかに行っていたやる気が戻ってきたみたい。夫からも「何だか顔が変わった。冴えない表情が晴れた」と言われました。嬉しい。
 このサイトを作ろうと思ったのも、トランポリンで弾みがついたからと言えます!
 とかいって、調子に乗りやすく冷めやすい軽薄なわたし。しばらくしてあっさりやめていたら恥ずかしいな…。
 とりあえず、いま。自分に合う運動が見つかると、50代でも人生が輝くとお伝えしておきます。



  

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